物語コーポレーション、連結売上22.4%増 国内既存店の伸びと米国事業の損益連結
「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」「ゆず庵」を主力ブランドとする物語コーポレーションは、2026年6月期に連結売上高が前期比22.4%増、連結営業利益が同31.4%増となった。国内では既存店が増収となり、出店も進んだ。海外では米国事業の損益計算書が当期から連結に入っており、売上の伸びを読むには、この比較条件も押さえる必要がある。
連結営業利益は売上を上回る伸び
2026年6月期の連結売上高は、前期の123,921百万円から151,689百万円へ増えた。連結営業利益は9,242百万円から12,145百万円となり、前期比31.4%増だった。
連結売上原価は前期比20.3%増の52,068百万円、連結販売費及び一般管理費は同22.5%増の87,474百万円だった。連結売上原価の伸びは連結売上高の22.4%増を下回り、連結販管費率は57.6%となった。
国内は既存店の増収と新規出店
グループの国内既存店売上高は、直営店で前期比5.0%増、フランチャイズ店で同3.3%増となった。ここでいう既存店は、新規開店から18カ月以上経過した国内店舗を指す。
会社は、グループの主力ブランドで看板商品の磨き込み、期間限定フェア、営業時間の拡大、改装、販促強化を進めたと説明する。都市型価格の導入などの価格改定や配膳ロボットの導入拡大も実施し、これらの施策が国内既存店の増収につながったとしている。
グループは当期に国内63店舗を出店した。内訳は直営50店舗、フランチャイズ13店舗で、期末の国内店舗数は808店舗となった。
海外売上は損益連結の範囲が変わった
連結の海外カテゴリー売上高は14,230百万円となった。グループは海外で当期に59店舗を出店し、期末の海外店舗数は111店舗となった。なお、グループは単一セグメントであり、海外などの区分は事業概況を示すカテゴリーだ。
米国のStorytellers USA, Inc.とその傘下6社は、前期は貸借対照表のみを連結していた。当期から損益計算書も連結に含まれるため、連結の海外売上を前期と比較する際には、この対象範囲の違いを考慮する必要がある。
会社は、連結の海外カテゴリー販売実績が大きく変動した理由について、前期末に設立した米国現地子会社などの損益計算書を当期から連結した影響と説明している。
出店に資金を投じながら、営業収入が投資支出を上回る
連結営業キャッシュ・フローは、前期の11,839百万円の収入から16,033百万円の収入へ増えた。連結投資キャッシュ・フローは10,927百万円の支出となった。会社は投資支出の主因を、新規出店に伴う有形固定資産の取得10,039百万円と説明している。
次は売上の内訳と費用の動きを確認
次の開示では、グループの国内既存店売上の動きと、米国事業の損益連結開始を踏まえた連結の海外売上の動きを分けて確認したい。連結売上原価や連結販管費が、連結売上高に対してどう変化するかも確認軸となる。
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