アセンテック、連結営業利益21.5%減 大型案件の反動を補えず
アセンテックの2026年2月〜7月は、クラウドインフラやセキュリティ製品の好調だけでは、前年同期の大型案件の反動を埋められなかった。連結営業利益は前年同期比21.5%減った一方、連結の親会社株主に帰属する中間純利益は2.7%減にとどまった。連結損益には株式売却による特別利益も含まれており、最終利益と事業の動きを分けて読む必要がある。
好調な領域もあったが、大型案件の反動を補えず
2026年2月〜7月の連結売上高は7,902百万円で、前年同期の10,833百万円から減少した。連結営業利益も前年同期の1,098百万円から862百万円に減少した。
会社は、グループのクラウドインフラとゼロトラストセキュリティの事業領域は好調だったものの、前年同期に計上した仮想デスクトップソフトウェアの大型案件の反動が減収の主因だったと説明する。地方自治体向けの自社製品「リモートPCアレイ」や、大企業向けの利益率の高いセキュリティ製品の導入は利益増加要因だったが、仮想デスクトップの売上総利益の減少により、連結全体では減益となったとしている。
最終利益には株式売却益も含まれる
当中間期の連結経常利益は前年同期比30.8%減の773百万円だった。一方、連結の親会社株主に帰属する中間純利益は同2.7%減の752百万円で、利益の段階によって減少幅が異なる。
会社は、戦略的事業提携に伴う外貨建負債の時価評価などにより、当中間期の連結損益に為替差損158百万円を計上したと説明する。また、Citrix SystemsによるNumecent Holdingsの買収に伴って保有株式を売却し、連結損益に投資有価証券売却益317百万円を特別利益として計上したとしている。
連結営業キャッシュ・フローは支出超過に
当中間期の連結営業キャッシュ・フローは2,216百万円の支出超過で、前年同期は3,388百万円の収入超過だった。連結の現金及び現金同等物は、前期末の4,576百万円から当中間期末の2,527百万円に減少した。
会社は、当中間期の連結営業キャッシュ・フローについて、長期前払費用の減少や前払費用の償却による加算があった一方、仕入債務の減少2,432百万円と前払費用の増加2,065百万円などが支出超過の主な要因だったと説明する。
ただし、当中間期末の連結の現金及び預金は10,027百万円で、現金及び現金同等物とは範囲が異なる。預入期間が3か月を超える定期預金は、現金及び現金同等物から除かれている。
次は事業領域ごとの動きと支出要因を確かめる
- グループの仮想デスクトップと、クラウドインフラ・セキュリティ各領域の動きは、次の連結営業利益にどう表れるか。
- グループの仕入債務と前払費用の動きは、次の連結営業キャッシュ・フローにどう影響するか。
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