ユビテック、連結営業黒字に転換 安全支援サービスの販売が伸びる
安全運転支援の「D-Drive」と、作業者の安全を見守る「Work Mate」を手がけるユビテックが、2026年6月期に連結営業黒字へ転換した。会社は両サービスの販売が順調だったと説明する。製造・開発の受託事業が減収減益となるなか、IoT事業の伸びが際立つ決算だ。
連結黒字転換と、会社が示した重要事象の解消
2026年6月期の連結売上高は前期比5.5%増の1,304百万円となった。連結営業損益は前期の167百万円の赤字から49百万円の黒字へ、連結経常損益は166百万円の赤字から51百万円の黒字へ転換した。
連結損益計算書では、売上総利益が前期の348百万円から526百万円へ増え、販売費及び一般管理費は516百万円から477百万円へ減った。売上から残る利益の増加と、販管費の減少が確認できる。
ユビテックグループは、2021年6月期から2025年6月期まで連結営業赤字などが続き、2023年6月期以降は事業の継続に重要な疑義を生じさせる事象・状況があると認識していた。会社は、当期の連結黒字転換と収益基盤の改善を踏まえ、2026年6月期末にその事象・状況が解消したと判断している。
連結の親会社株主に帰属する当期純損益も、前期の493百万円の赤字から49百万円の黒字へ転換した。連結の特別損失には前期に325百万円の減損損失があったが、当期は計上されていない。最終損益の比較では、この違いも押さえたい。
連結セグメントではIoT事業が伸び、受託事業は減収減益
- 連結セグメントのIoT事業は、売上高が前期比20.6%増の1,024百万円、セグメント利益が前期の57百万円から277百万円となった。
- 連結セグメントの製造受託事業は、売上高が前期比44.3%減の110百万円、セグメント利益が前期の50百万円から37百万円へ減少した。開発受託事業も、連結セグメント売上高が前期比9.8%減の168百万円となり、セグメント赤字は前期の1百万円から11百万円へ拡大した。
会社は、連結セグメントのIoT事業の増収増益について、D-DriveとWork Mateの販売が順調に推移したためと説明する。一方、連結セグメントの製造受託事業は歯科診療向け回路基板の需要減少、開発受託事業は子会社の受託開発案件の減少が減収減益の理由だとしている。
連結営業キャッシュ・フローは内訳も読む
連結営業キャッシュ・フローは前期の35百万円の収入から188百万円の収入となった。連結投資キャッシュ・フローは71百万円の支出で、期末の連結現金及び現金同等物は1,361百万円となった。
会社は、連結営業キャッシュ・フローの主な内訳として、税金等調整前当期純利益51百万円に加え、売上債権の減少40百万円、棚卸資産の減少51百万円、契約負債の増加69百万円を挙げている。一方、未払金の減少27百万円は資金の減少要因となった。
次に確かめるのは事業別の収益と資金の動き
- 連結セグメントのIoT事業で、D-DriveとWork Mateの販売の伸びが続くか。製造・開発の受託事業の減収減益にも変化があるか。
- 次の連結営業キャッシュ・フローでは、利益と売上債権・棚卸資産・契約負債がそれぞれどのように動くか。
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