朝日インテック、連結営業利益50.3%増 販売拡大と生産性改善、純利益には減損減少も寄与
医療機器とその部材を手掛ける朝日インテックは、2026年6月期に連結売上高が前期比21.2%増、連結営業利益が同50.3%増となった。会社は、販売拡大に生産性改善や為替の影響が重なったと説明する。さらに伸びが大きかった親会社株主に帰属する当期純利益には、減損損失の大幅な減少も寄与している。利益がどの段階で増えたかを読むことが、今回の決算を理解する鍵になる。
費用が増えても、営業利益は拡大
2026年6月期の連結売上高は145,419百万円(前期比21.2%増)、連結営業利益は45,218百万円(同50.3%増)となった。前期の連結営業利益は30,079百万円だった。
連結売上総利益は前期の81,235百万円から102,447百万円へ増えた。一方、連結の販売費及び一般管理費も51,155百万円から57,228百万円へ増加した。
会社によると、連結売上総利益は米国関税の増加があったものの、増収、為替の影響、生産性改善に伴う売上総利益率の上昇により増えた。連結営業利益も、米国での販売強化に向けた営業関係費用や研究開発費などの増加を伴いながら、増収効果、生産性改善、為替の影響などで増加した。
医療機器の販売拡大と、部材事業への買収効果
連結セグメントのメディカル事業は、自社ブランドや他社向けの医療機器を開発・製造・販売する。外部顧客向け売上高は126,798百万円(前期比17.6%増)となった。
会社は、連結セグメントのメディカル事業について、国内・海外とも全地域で増収だったと説明する。国内では末梢血管用の仕入製品が好調だった。海外では循環器領域のガイドワイヤーや貫通カテーテル、腹部・末梢血管系製品が全地域で伸び、脳血管系製品も海外市場全体で増加した。為替の影響も海外の増収に寄与したとしている。
医療機器や産業機器の部材を扱う連結セグメントのデバイス事業は、外部顧客向け売上高が18,620百万円(前期比52.1%増)となった。当期からニッタモールドが連結対象に加わっている。
会社によると、連結セグメントのデバイス事業では、米国・アジア向けの医療部材取引や海外のレジャー関連取引が増えた。医療部材、産業部材の双方にニッタモールドの連結子会社化による増収があり、為替の影響も寄与した。
純利益の伸びには、減損損失の減少も含む
連結の親会社株主に帰属する当期純利益は前期比151.8%増の32,075百万円。経常利益の増加に加え、減損損失の減少も寄与したと会社は説明する。
連結の親会社株主に帰属する当期純利益は、前期の12,737百万円から32,075百万円へ増加した。連結の減損損失は前期の9,244百万円から1,061百万円へ減少しており、純利益の伸びを読む際には、この損失の変化も押さえたい。
会社は、連結経常利益について営業利益の増加や為替差損の減少などで増えたと説明する。連結の親会社株主に帰属する当期純利益については、経常利益の増加に加え、減損損失の大幅な減少が寄与したとしている。
次に確かめたい利益と増収の中身
- 次の開示では、グループの販売拡大と生産性改善が、関税や販売・研究開発費の負担とともに連結営業利益へどう表れるかを確かめたい。
- 連結セグメントのデバイス事業では、既存の医療・産業部材取引の拡大と、ニッタモールドの連結による増収がそれぞれどう推移するか。
原本の参照箇所を確認する
- EDINET原本 PDF 1ページ
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- EDINET原本 PDF 70ページ
- EDINET原本 PDF 100ページ
- EDINET原本 PDF 101ページ
報告書の基本情報
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今回の開示を確認した後は、会社全体の情報や、提出書類の一覧へ進めます。