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有価証券報告書2026年9月18日提出株式会社エンビプロ・ホールディングス

エンビプロHD、連結減収でも連結営業利益は大幅増――取引形態の変更と採算改善を読む

エンビプロ・ホールディングスの2026年6月期は、連結売上高が前期比9.5%減る一方、連結営業利益は972百万円から3,224百万円へ増えた。金属資源を売買するグローバルトレーディング事業では、会社は取引形態の変更による売上計上への影響と、利幅の改善を説明している。減収の背景と、利益を伸ばした事業を併せて見る必要がある。

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資源を再生し、国内外へ販売するグループ

エンビプログループは、金属スクラップや廃棄物からリサイクル資源を生産する資源循環事業、その資源などを国内外へ販売するグローバルトレーディング事業、電池の工程廃材や使用済み電池を処理するリチウムイオン電池リサイクル事業などを展開する。

連結減収でも利益は拡大

  • 2026年6月期の連結売上高は前期比9.5%減の44,430百万円、連結営業利益は前期比231.6%増の3,224百万円となった。前期の連結営業利益は972百万円だった。
  • 連結経常利益は前期比194.6%増の3,582百万円、連結の親会社株主に帰属する当期純利益は前期比106.2%増の2,423百万円となった。前期はそれぞれ1,216百万円、1,175百万円だった。

トレーディングの減収には売上計上の変化

連結セグメントのグローバルトレーディング事業は、売上高が前期比21.7%減の24,730百万円、セグメント利益が前期の269百万円から703百万円へ増加した。売上高はセグメント間の内部売上高又は振替高を含む。

会社によると、連結セグメントのグローバルトレーディング事業では、金属原料の取引形態の変更に伴う収益認識基準の適用により、形式上は大幅な減収となった。一方で、構造改革の成果が表れる中、新たな販路・商材の開拓と利幅の改善により収益性が大きく向上したとしている。

資源循環と電池リサイクルも増益

連結セグメントの資源循環事業のセグメント利益は、前期の1,159百万円から2,627百万円へ増加した。リチウムイオン電池リサイクル事業の連結セグメント利益も、前期の223百万円から704百万円へ増加した。

連結セグメント利益は連結損益計算書の経常利益と調整される指標であり、連結営業利益とは区別して読む。

  • 会社は、連結セグメントの資源循環事業について、主要金属価格の上昇を追い風に、独自の選別技術を深めて高付加価値品の回収・販売を強化したことが収益性を押し上げたと説明している。ゴム関連事業では、組織再編などの構造改革、取引条件の適正化、好調な受注を挙げている。
  • 会社は、連結セグメントのリチウムイオン電池リサイクル事業について、リチウム、コバルト、ニッケル相場が堅調に推移したことに加え、加工受託案件を中心に取扱量が増加したことで増収増益となったと説明している。

連結営業キャッシュ・フローは減少

連結営業キャッシュ・フローは3,071百万円の収入で、前期の3,469百万円の収入を下回った。当期の連結キャッシュ・フロー計算書では、棚卸資産の増加が1,416百万円、売上債権の増加が1,214百万円の減算要因となる一方、仕入債務の増加は1,367百万円の加算要因となった。

次に確かめたい採算と資金の動き

  • 連結セグメントの利益の変化は、金属相場、取扱量、利幅のそれぞれとどう結びついているか。
  • グループの在庫・売上債権・仕入債務の動きは、連結営業キャッシュ・フローにどう表れるか。
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