キングジム、連結営業利益109.9%増 連結減収でも粗利率と販管費率が改善
キングジムの2026年6月期は、連結売上高が前期比1.3%減の39,134百万円となる一方、連結営業利益は537百万円から1,128百万円へ増えた。文具事務用品とライフスタイル用品の両事業で、減収ながら営業増益を確保した。価格や費用の見直しが進むなか、家具子会社には赤字が残っている。
売上が減っても、粗利益は増えた
2026年6月期の連結売上高は、前期の39,639百万円から39,134百万円へ減少した。一方、連結売上総利益は14,865百万円から15,090百万円へ増え、連結の販売費及び一般管理費は14,327百万円から13,961百万円へ減った。
会社は、当期の連結売上総利益率が前期より1.1ポイント上昇し、売上高に対する販売費及び一般管理費の割合が0.4ポイント低下したことで、連結営業利益が増えたと説明している。連結の最終増益には、投資有価証券売却益の増加と減損損失の減少も寄与したとしている。
連結の親会社株主に帰属する当期純利益は、前期の424百万円から1,000百万円となった。連結損益では、投資有価証券売却益が103百万円から179百万円へ増え、減損損失は116百万円から37百万円へ減った。
文具は価格改定と海外販売が支え
当期の連結セグメント別では、文具事務用品事業の売上高は前期比1.1%減の24,902百万円、営業利益は同72.6%増の660百万円となった。
会社によると、連結の文具事務用品事業ではステーショナリーの価格改定効果や海外事業の売上増があった。一方、EC事業の一部を子会社へ移管したことや防災用品等の売上減で、事業全体は減収となった。防災用品は官公庁を中心に導入されたものの、特需的な需要増があった前年同期の売上には及ばなかったとしている。
ライフスタイル用品は増益でも、ぼん家具に赤字
当期の連結セグメント別では、ライフスタイル用品事業の売上高は前期比1.6%減の14,231百万円となった。同事業の営業利益は前期の131百万円から451百万円へ増加した。
会社によると、連結のライフスタイル用品事業では、ラドンナなどの売上が堅調でも、ぼん家具の低調さで減収となった。子会社ぼん家具は家具ECの競争激化や大型商品の配送料上昇で厳しい事業環境が続いた。価格改定・値引き抑制による粗利率改善と物流網の再編による保管料圧縮で利益は改善したが、黒字には届かなかったとしている。
会社は、子会社ラドンナでは電子レンジ用調理器と季節商材の好調により増収となり、EC事業の移管に伴う収益性改善、大口案件の獲得、金型償却費の減少、販管費の抑制などにより大幅増益となったと説明している。
次に確かめたい改善の持続性
- 連結の粗利率と販管費率の改善は、次期も続くか。
- 連結のライフスタイル用品事業で、子会社ぼん家具の赤字と売上はどう変わるか。
今回のキングジムは、連結売上の拡大を伴わずに採算改善で連結営業利益を伸ばした。次はその持続性と、赤字が残る子会社ぼん家具の変化を確かめたい。
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- EDINET原本 PDF 17ページ
- EDINET原本 PDF 18ページ
- EDINET原本 PDF 62ページ
- EDINET原本 PDF 95ページ
- EDINET原本 PDF 96ページ
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