あさくま、個別売上高27.2%増でも個別営業利益は減少 出店・改装費用が重荷
「ステーキのあさくま」の既存店売上高は、2026年7月まで44カ月連続で前年を上回った。それでも、あさくまの2026年2〜7月の個別営業利益は前年同期を下回った。会社は新規出店や既存店の修繕・改装に伴うコスト増加などを理由に挙げる。売上の伸びと、利益に残る額の違いが今回の焦点だ。
既存店の伸びと店舗網の拡大
あさくまは「ステーキのあさくま」などを展開する飲食会社だ。2026年2〜7月には直営店を5店舗出店し、7月末は直営79店舗、FC4店舗の計83店舗となった。
「ステーキのあさくま」の2026年2〜7月の既存店売上高は前年同期比115.8%で、7月まで44カ月連続で前年を上回った。
会社は、サラダバーの充実、ホットバーの導入、体験型デザートの展開が、来店動機の強化や再来店したくなる理由づくりに寄与したと説明する。サラダバーでは、顧客とメニューを考える「お料理プランナー」制度も進めている。
個別減益の背景は出店・改装費用と税還付の反動
会社は、個別業績の減益について、新規出店や既存店舗の修繕・改装に伴うコスト増加などを挙げる。個別中間純利益については、前年同期に計上した法人税等還付税額が当上期にはなかったことなども理由としている。
個別中間純利益は前年同期比26.3%減の92百万円で、個別営業利益より減少率が大きかった。個別損益計算書では、前年同期に計上された法人税等還付税額が当上期にはなく、法人税等合計は前年同期の55百万円から79百万円となった。
出店計画と個別利益の推移を確かめる
会社は2027年1月期に「ステーキのあさくま」「カレーのあさくま」「厳選もつ酒場 エビス参」の3業態で10店舗以上の出店を計画する。また、個別業績について、上期中に出店・営業・人員体制を整え、8月までの累計では売上高と利益がともに計画を上回って推移していると説明する。この説明は7月末までの中間決算より後の状況を含む。
出店を進めるなかで、個別売上高の伸びと個別営業利益は次の決算でどう変わるか。
8月累計の計画超過という会社説明は、個別利益が前年同期を上回ったことを示すものではない。次の決算では、計画との比較と前年同期との比較を区別して確かめたい。
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