丸善CHI、万博の反動で連結減収も連結営業利益8.1%増――図書館サポートは拡大
丸善CHIホールディングスの2026年2〜7月期は、前年の大阪・関西万博会場内オフィシャルストアの寄与がなくなり、連結売上高が減少した。一方、連結営業利益は増加した。会社は万博関連費用の減少に加え、図書館サポートをはじめとする各事業の堅調な推移などを挙げている。店舗販売と図書館向けサービスの違いが、今回の業績を読む手がかりになる。
万博の売上と費用、両方の反動
会社は連結減収について、前年同期に万博会場内オフィシャルストア出店による増収効果が大きかったためと説明している。連結営業増益の背景には、事業構成の転換の進捗、図書館サポートをはじめとする各事業の堅調な推移に加え、前年同期に計上した万博会場内オフィシャルストア関連費用が当期はなく、販管費が減少したことを挙げている。
2026年2〜7月期の連結セグメントのうち、店舗・ネット販売事業は売上高35,151百万円で前年同期比9.5%減、営業利益593百万円で同42.6%減だった。
会社によると、連結セグメントの店舗・ネット販売事業では、駿河屋でのホビー商材、店舗内EXPOオフィシャルポップアップストアのグッズ、売場面積を広げた文具などの販売は堅調だった。ただし、前年の万博会場内オフィシャルストアの収益貢献が大きく、事業全体では減収減益となった。
連結セグメントでは図書館サポートが拡大、文教市場販売も増益
連結セグメントの図書館サポート事業は、図書館のカウンター業務や蔵書点検の請負、図書館運営などを担う。受託館数は期初から29館増え、2026年7月末に1,880館となった。
- 2026年2〜7月期の連結セグメントの図書館サポート事業は、売上高20,540百万円で前年同期比5.3%増、営業利益1,526百万円で同10.4%増となった。
- 同じく連結セグメントの文教市場販売事業は、売上高26,345百万円で前年同期比1.1%減、営業利益2,182百万円で同11.7%増となった。
会社は連結セグメントの文教市場販売事業について、大学市場での書籍販売が減少した一方、販管費の減少や、教育・研究施設、図書館などの設計・施工で比較的利益率の高い案件が完工したことにより営業増益となったと説明している。
連結最終利益は前年の特別利益も踏まえて読む
連結の親会社株主に帰属する中間純利益は、前年同期比1.2%減の2,019百万円となった。
会社は連結の親会社株主に帰属する中間純利益の減少について、前年同期に投資有価証券売却益などの特別利益を計上したことなどを理由に挙げている。
次は受託館数と事業別の利益の背景を確認
連結セグメントの図書館サポート事業で、受託館数と営業利益は次の開示でどう動くか。文教市場販売事業では、案件採算と販管費が営業利益にどう影響するか。
今回の連結営業増益は、前年の万博関連費用がなくなった影響と、図書館サポートなど各事業の動きを合わせて読む必要がある。連結減収という見出しだけでは、事業ごとの利益の変化を捉えきれない。
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