ファーストコーポレーション、連結売上高15.7%減でも連結営業利益12.3%増
マンション建設と不動産事業を手がけるファーストコーポレーションの2026年5月期は、連結で減収ながら営業増益となった。会社は、不動産事業の減収について前期の大型案件などの反動に加え、高利益の成約案件で計画利益額の確保を優先し、一部在庫を翌期以降へ回したと説明する。建設事業の採算改善と、不動産販売の時期が今回の決算を読む鍵になる。
マンションの用地提案から建設まで
同社グループは、分譲マンション建設を中心とする建設事業と、マンション開発会社への事業化提案を行う不動産事業を展開する。土地を確保して建設計画と一体で提案し、建設工事を特命で受注する「造注方式」を取り入れている。
連結の建設事業と不動産事業で明暗
- 連結セグメントの建設事業は、売上高が前期比20.2%増の27,224百万円、セグメント利益が同74.4%増の3,036百万円となった。
- 連結セグメントの不動産事業は、売上高が前期比56.5%減の8,817百万円、セグメント利益が同49.4%減の1,106百万円となった。
会社は、連結の不動産事業の減収について、前期の大型案件売却と大規模な分譲マンション共同事業収入の反動を挙げる。さらに、当期の成約案件が高利益だったため、計画利益額の確保を優先して計画案件数を減らし、在庫を翌期以降へ回したと説明する。
会社は、連結の建設事業の増収を進行中の工事が順調に進んだためと説明する。また、連結売上高総利益率の上昇には建設事業で採算を重視した受注が影響し、売上原価の減少には売上高の増減に加え、建設事業の見積精度や施工現場の生産性の向上などが寄与したとしている。
連結売上総利益は前期より494百万円増え、4,692百万円となった。連結売上高総利益率は前期の9.7%から12.9%へ、連結売上高営業利益率は6.0%から8.0%へ上昇した。
連結営業キャッシュ・フローは支出に転じた
連結営業キャッシュ・フローは前期の2,094百万円の収入から9,905百万円の支出に転じた。会社は棚卸資産の増加などを主な要因に挙げる。
会社は、連結営業キャッシュ・フローの支出について、棚卸資産の8,747百万円増加や工事未払金・仕入債務の減少などを主な要因に挙げる。連結資産の増加についても、仕掛販売用不動産が前期末より9,500百万円増えたことなどを説明している。
連結営業キャッシュ・フローは9,905百万円の支出となった一方、連結財務キャッシュ・フローは7,158百万円の収入となった。連結の長期借入れによる収入は7,484百万円、短期借入金の増加額は1,574百万円だった。連結の現金及び現金同等物の期末残高は2,624百万円で、前期末より2,775百万円減少した。
次に確かめるのは販売時期と資金の動き
- 連結の不動産事業で翌期以降へ回した在庫は、どの時期に、どの程度の利益を伴って販売されるか。
- 連結の棚卸資産が増える中で、営業キャッシュ・フローと借入れへの依存はどう変わるか。
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