ミライアル、連結営業利益67.3%増 買収先の損益は第3四半期から連結予定
半導体関連分野などに高機能樹脂の成形製品を供給するミライアルは、2026年2~7月に主力のプラスチック成形事業を伸ばした。同時に舶用計器会社を買収し、収益源を広げる動きも進めている。今回の連結業績を読む鍵は、既存事業の伸びと、買収先を取り込む時期の違いにある。
主力事業の需要回復と増益
2026年2~7月の連結売上高は前年同期比25.9%増の7,983百万円、連結営業利益は同67.3%増の559百万円だった。会社が示す連結の調整後営業利益は同91.7%増の640百万円で、営業利益にのれん償却費とM&Aに係る諸経費を加えた指標だ。
会社は、連結のプラスチック成形事業について、生成AI向けデータセンター投資の拡大を背景に先端半導体需要が増加し、汎用品を中心とした既存品需要も在庫調整の進展に伴って回復基調が続いたと説明している。
当中間期の連結セグメントでは、プラスチック成形事業の売上高が前年同期比29.7%増の7,359百万円、営業利益が同60.6%増の967百万円となった。成形機事業の連結セグメント売上高は同1.5%増の774百万円、営業利益は同18.1%増の85百万円だった。両事業の売上高はセグメント間の内部売上高を含む。
連結の親会社株主に帰属する中間純利益は前年同期比52.0%増の431百万円となった。当中間期の連結特別損益には、政策保有株式の売却益158百万円と、熊本地震による損失41百万円が含まれる。
買収の効果は、反映時期を分けて読む
ミライアルは2026年4月30日に、舶用計器や鉄道車両用機器を販売する布谷舶用計器工業の株式を取得した。同社と傘下の布谷計器製作所、大阪布谷精器を連結の範囲に加えた。
会社は、収益の柱を複数確立し、市場動向に左右されにくい事業構成を目指して布谷舶用計器工業を買収したと説明する。同グループの貸借対照表は当中間期から連結し、損益は2027年1月期の第3四半期から連結損益計算書に取り込む予定としている。
当中間期の連結上の取得原価は1,912百万円、発生したのれんは826百万円だった。のれんは取得原価の配分が完了していないため暫定額である。
2026年7月末の連結総資産は31,489百万円で、前連結会計年度末から4,660百万円増加した。連結負債は9,022百万円で、同5,182百万円増加した。
会社は、連結負債の増加について、買収先グループの負債を取り込んだことに加え、株式取得に関する資金調達として1,900百万円のシンジケートローンを組成したと説明している。
次に確かめる需要と買収先の損益
- 連結のプラスチック成形事業では、先端半導体向けと汎用品を中心とした既存品の需要がそれぞれどう推移するか。
- 買収先の損益取り込み後、連結営業利益と、のれん償却費・M&A関連費用を除く調整後営業利益はそれぞれどう変化するか。
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