HOYA、上期の連結営業利益31.6%増――情報・通信の拡大とライフケアの収益性改善
HOYAの2026年4~9月期は、連結売上が前年同期比13.4%増、連結営業利益が同31.6%増となり、利益の伸びが売上を上回った。会社は、収益性の高い情報・通信事業の増収に加え、ライフケア事業の収益性改善が進んだと説明する。半導体・データセンター向け製品の需要と、メガネレンズなどの販売動向を分けて見ると、増益の背景がつかめる。
利益の伸びを、調整後の指標でも確かめる
2026年4~9月期の連結売上は前年同期比13.4%増の515,895百万円、連結営業利益は同31.6%増の173,431百万円となった。
連結の「通常の営業活動からの利益」は前年同期比25.9%増の171,721百万円となった。この指標は、営業利益から営業区分の為替差損益、減損損失、その他の非経常的損益の影響を調整したものだ。
会社は、グループの増益について、ライフケア事業の収益性改善が進んだことと、収益性の高い情報・通信事業が増収となったことを挙げている。
比較には利益指標の変更に注意が要る。HOYAは当連結会計年度からIFRS第18号を早期適用し、前年同期の連結営業利益を遡及修正している。また、連結セグメント利益は従来の税引前利益から「通常の営業活動からの利益」に変更し、前年同期も組み替えている。本記事の比較は、今回の報告書に示された修正・組み替え後の数値による。
情報・通信は半導体・データセンター向けが伸長
2026年4~9月期の連結セグメントの情報・通信事業は、外部顧客向け売上が前年同期比23.1%増の207,741百万円、セグメント利益が同27.9%増の114,451百万円となった。
グループの情報・通信事業では、半導体用マスクブランクスが大幅増収となった。会社は、EUV向け先端品の開発活動などによる需要増加と、ハイエンド品の売上構成比上昇を理由に挙げる。ハードディスク用ガラスサブストレートも、データセンター向けの記憶装置であるニアラインストレージの需要増加を背景に大幅増収となったと説明する。
ライフケアは利益が拡大、製品別には差もある
2026年4~9月期の連結セグメントのライフケア事業は、外部顧客向け売上が前年同期比8.5%増の308,154百万円、セグメント利益が同24.8%増の62,569百万円となった。
グループのライフケア事業では、会社はメガネレンズの大幅増収について、チェーン店向け販売や高付加価値製品の伸長に加え、為替の影響もあったと説明する。白内障用眼内レンズもプレミアム製品の販売伸長などで大幅増収となった。一方、医療用内視鏡は構造改革を進めているものの、特に米国で販売が停滞し、減収となったとしている。
次に確かめたい製品ごとの動き
- グループの情報・通信事業では、半導体向け先端品とデータセンター向け製品の需要が、次の開示でどう変化するか。
- グループのライフケア事業では、レンズ製品の販売と、減収となった医療用内視鏡の米国販売にどのような変化があるか。
今回のHOYAは、情報・通信の増収とライフケアの収益性改善が重なった半期だった。連結の調整後利益も増えており、次は製品ごとの需要と販売の違いを追うことで、グループの増益の中身を確かめられる。
原本の参照箇所を確認する
- EDINET原本 PDF 4ページ
- EDINET原本 PDF 5ページ
- EDINET原本 PDF 25ページ
報告書の基本情報
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今回の開示を確認した後は、会社全体の情報や、提出書類の一覧へ進めます。