ダイキン工業、連結営業利益9.8%増 空調と化学に広がるデータセンター需要
ダイキン工業の2026年4〜9月期は、連結売上高が前年同期比17.4%増、連結営業利益が同9.8%増となった。会社の説明では、データセンター向け需要が大型空調機器とフッ素樹脂の販売拡大に現れている。一方、主力の空調・冷凍機事業では利益の伸びが売上高の伸びに届かず、化学事業とは増益の勢いが異なる。
増収増益でも、利益の伸びには差がある
2026年4〜9月期の連結売上高は前年同期比17.4%増の2,910,766百万円、連結営業利益は同9.8%増の270,793百万円となった。増収増益だが、営業利益の伸び率は売上高を下回った。
連結の親会社株主に帰属する中間純利益は、前年同期比7.5%増の172,959百万円だった。
- 2026年4〜9月期の連結セグメントのうち、空調・冷凍機事業の売上高は前年同期比17.0%増の2,699,657百万円、営業利益は同5.2%増の244,364百万円だった。主力事業でも、売上高に比べて営業利益の伸びは小さかった。
- 同じ2026年4〜9月期の連結セグメントで、化学事業の売上高は前年同期比25.2%増の158,789百万円、営業利益は同77.3%増の24,214百万円となった。利益額は空調・冷凍機事業より小さいが、伸び率は大きく上回った。
データセンター需要は空調機器と素材の両方に
会社によると、グループの米州空調事業では、住宅用の需要回復は限定的だったものの、販売店の支援・開拓などにより住宅用の売上高が前年同期を上回った。大型施設などに使うアプライド空調では、供給力と提案力を強めてデータセンター向け需要を捉え、チラーやカスタムエアハンドリングユニットの販売が大きく伸びた。サービス事業の拡大と新規買収による増収効果も寄与したとしている。
会社は、グループのフッ素化学製品の増収について、半導体分野を中心とする需要回復に加え、新製品や供給力拡大が販売増に寄与したと説明している。フッ素樹脂では、半導体向け需要の回復とデータセンター分野の需要拡大などにより、売上高が前年同期を大きく上回ったとしている。
次に確かめたい空調の収益性
会社は、グループの戦略経営計画「FUSION30」で稼ぐ力の再強化を最優先課題と位置づけている。原材料価格などのコスト上昇が続く中、販売価格政策、変動費低減、サービス・ソリューション事業の収益拡大、売上高に対する固定費の比率低減などに取り組むとしている。
連結の空調・冷凍機事業で、販売拡大と収益性はそれぞれどう変化するか。
当中間期の連結セグメントでは、空調・冷凍機事業の売上高が前年同期比17.0%増だったのに対し、営業利益は同5.2%増だった。会社が掲げる価格政策やコスト低減の進捗と、事業の利益の伸びを併せて確認したい。
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