JR東海、連結増収でも営業利益1.5%減 主力の運輸業が減益
JR東海の2026年4〜9月期は、連結営業収益が前年同期比3.1%増えた一方、連結営業利益は1.5%減った。東海道新幹線の輸送人キロは前年同期並みで、連結セグメントの運輸業は増収減益となった。流通業などの増益と合わせて、事業ごとの利益の動きを見る必要がある。
連結増収でも営業利益は減少
JR東海グループは鉄道事業を中核とし、東海道新幹線や在来線を運営する。鉄道以外でも、JRセントラルタワーズとJRゲートタワーの運営、駅店舗や駅商業施設の展開に取り組む。
2026年4〜9月期の連結営業収益は前年同期比3.1%増の1,012,991百万円、連結営業利益は同1.5%減の447,184百万円となった。
連結経常利益は前年同期比0.1%増の425,949百万円とほぼ横ばいだった。連結の親会社株主に帰属する中間純利益は同3.2%減の288,436百万円となった。
新幹線の輸送人キロは前年同期並み、運輸業は減益
当中間連結会計期間の東海道新幹線の輸送実績は、輸送人キロで前年同期並みだった。輸送人キロは、旅客数だけでなく移動距離も反映する指標である。在来線の輸送人キロは前年同期比0.9%増となった。
- 当中間期の連結セグメントの運輸業は、営業収益が前年同期比1.2%増の828,244百万円、営業利益が同2.5%減の417,416百万円となった。営業収益にはセグメント間の内部売上高を含む。
- 当中間期の連結セグメントの営業利益は、流通業が前年同期比16.7%増の8,338百万円、不動産業が同0.6%増の13,730百万円、その他が同38.1%増の8,638百万円だった。その他にはホテル業、旅行業、鉄道車両等製造業などが含まれる。
連結営業キャッシュ・フローにも費用増の影響
当中間期に本業から得た資金を示す連結営業キャッシュ・フローは、前年同期の320,477百万円から310,190百万円へ減少した。
会社は、連結営業キャッシュ・フローの減少について、JR東海の運輸収入が増えたものの、労務費等の上昇に伴う費用が増加したことなどによると説明している。
次の開示では、連結セグメントの運輸業で営業収益と営業利益の動きがどう変わるかを確かめたい。
今回のJR東海は、連結増収と主力の運輸業の営業減益が併存した。連結営業収益の伸びだけでなく、事業別の利益と営業キャッシュ・フローを併せて読むことが、足元の収益状況をつかむ手がかりになる。
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