ティラド、連結営業利益3.4%増 日本の減益を海外が補う
ティラドの2026年4~9月期は、連結売上高が前年同期比6.1%増の82,268百万円、連結営業利益が同3.4%増の5,576百万円となった。日本では売上が増えても営業利益は減少し、米国やアジアでは増益となった。全体の伸びを読むには、地域ごとの受注とコストの動きに加え、海外業績の為替換算の影響も見る必要がある。
日本は材料費負担、米国は原価改善
- 当中間期の連結セグメントの日本は、売上高が前年同期比754百万円増の37,841百万円となった一方、営業利益は同1,130百万円減の1,035百万円となった。
- 当中間期の連結セグメントの米国は、営業利益が前年同期比300百万円増の655百万円、アジアは同735百万円増の2,943百万円となった。欧州も同113百万円増の95百万円となった。
会社によると、連結セグメントの日本では、自動車用と建設産業機械用の売上がともに受注増加などで伸びた。一方、営業利益は材料費高騰の影響などで減少した。売上の増加が、そのまま利益の増加にはつながっていない。
会社は、連結セグメントの米国の増益について、売上増加に加え、生産移管プロジェクトに基づくグループ会社支援の進捗による原価改善を挙げる。アジアと欧州の営業利益増加は、売上増加などによると説明している。
中国は円換算後と外貨ベースで利益の方向が異なる
当中間期の連結セグメントの中国は、売上高が前年同期比167百万円減の5,781百万円、営業利益が同11百万円増の591百万円だった。ただし、会社が示す外貨ベースでは営業利益は減少している。外貨ベースとは、海外売上の為替換算レート変動による差異を補正した比較を指す。
会社は、連結セグメントの米国・欧州・アジアの売上増加に、受注増加や為替の影響などを挙げる。一方、中国の自動車用売上は受注減少などで減ったとしている。海外の円換算後の売上増減だけを、受注の変化と同じものとして読むことはできない。
米国・欧州・アジア・中国に該当する海外連結子会社は、6月30日現在の財務諸表を連結に用いている。連結決算日までに生じた重要な取引は、連結上必要な調整を行う。
次に確かめるのはコストと為替の影響
- 次の開示では、連結セグメントの日本の材料費負担と、米国の原価改善が営業利益にどう表れているか。
- 次の開示で、連結セグメントの海外業績は、円換算後と為替換算の影響を補正した比較にどのような違いがあるか。
ティラドの連結増益は、地域一様の改善ではない。日本の材料費負担、米国の原価改善、海外の為替換算の影響を分けて追うことが、今回の利益の中身を理解する鍵となる。
原本の参照箇所を確認する
- EDINET原本 PDF 4ページ
- EDINET原本 PDF 5ページ
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