日東電工、4〜9月の連結営業利益12.0%増 テープ事業が伸長
日東電工は、スマートフォンの組み立てや半導体の生産に使う材料、光学フィルム、核酸医薬の受託製造などを手がける。2026年4〜9月は連結で増収増益となったが、事業ごとの動きは異なる。連結セグメントではインダストリアルテープが大幅増益となる一方、光学フィルムや回路材料を扱うオプトロニクスは減益だった。会社が示す円安の増益効果とともに、中身を確認したい。
連結増益には円安効果も
2026年4〜9月の連結売上は前年同期比8.7%増の558,363百万円、連結営業利益は同12.0%増の105,841百万円となった。
会社によると、2026年4〜9月の対米ドル為替レートは前年同期比9.6%円安の1ドル160.5円となり、円安は連結営業利益に対して19,600百万円の増益要因となった。また、グループでは原材料価格高騰に対し、販売価格の適正化などを進め、利益への影響を一定程度抑えたとしている。
スマホと半導体向けで伸びるテープ事業
2026年4〜9月の連結セグメント「インダストリアルテープ」は、売上が前年同期比16.1%増の208,112百万円、営業利益が同51.3%増の35,832百万円となった。売上にはセグメント間取引を含む。
会社は、連結セグメントのインダストリアルテープで、ハイエンドスマートフォンのバッテリーを固定する電気剥離テープの採用モデル拡大などにより、組み立て用部材の需要が増えたと説明している。AIデータセンター需要の拡大を背景に、半導体メモリやセラミックコンデンサーの生産に使う工程用材料の需要も増加したという。
オプトロニクスは用途ごとに明暗
2026年4〜9月の連結セグメント「オプトロニクス」は、売上が前年同期比0.3%増の270,715百万円、営業利益が同4.1%減の73,950百万円となった。売上にはセグメント間取引を含む。
会社によると、連結セグメントのオプトロニクスでは、車載ディスプレイ向け光学フィルムの需要は堅調だった。一方、ハイエンドノートパソコンやタブレット向けは、メモリ半導体価格の高騰を受けた顧客の生産調整に伴い、需要が大幅に減少した。回路材料ではスマートフォン向け高精度基板の新製品が増収に寄与し、データセンター向け高容量HDDの需要増加でCISも好調だったと説明している。
ヒューマンライフは営業黒字へ
2026年4〜9月の連結セグメント「ヒューマンライフ」は、前年同期の営業損失1,598百万円から営業利益1,020百万円へ黒字転換した。
会社は、連結セグメントのヒューマンライフでは、核酸医薬の受託製造で商用化ステージへ移行した大型案件の生産が増収に寄与したと説明している。核酸材料の需要に加え、インドを中心とした排水処理向け高分子分離膜の需要も増えたという。
次に確かめたい需要と為替
- 次の開示では、グループのスマートフォン・半導体向け部材と、パソコン・タブレット向け光学フィルムの需要が、それぞれどう変化するか。
- 連結営業利益の増減に対する為替の影響は、次の開示でどの程度と説明されるか。
今回の連結増益を読む軸は、テープ事業の伸長、オプトロニクス内の需要の差、そして会社が示した円安効果だ。次の開示でも、グループ全体の利益と用途別の需要を併せて確認したい。
原本の参照箇所を確認する
- EDINET原本 PDF 1ページ
- EDINET原本 PDF 3ページ
- EDINET原本 PDF 4ページ
- EDINET原本 PDF 19ページ
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今回の開示を確認した後は、会社全体の情報や、提出書類の一覧へ進めます。