サムコ、個別売上15.6%増 国内減収の一方、海外売上は80.0%増
半導体の薄膜を形成・加工する装置を手がけるサムコは、2026年7月期の個別決算で増収増益となった。会社は、AIデータセンター向け光通信関連を中心とする化合物半導体分野の設備投資需要が売上拡大の背景にあると説明する。海外販売の伸びに加え、期末の個別受注残高が年間の個別売上高を上回ったことも、今回の開示を読むポイントとなる。
海外販売の拡大と利益の伸び
2026年7月期の個別売上高10,800百万円の内訳は、国内が前期比24.5%減の4,346百万円、海外が80.0%増の6,454百万円だった。国内外で販売の動きが分かれ、海外売上高比率は59.8%となった。
個別営業利益は前期比28.2%増の3,004百万円となり、個別売上高の伸び率15.6%を上回った。個別の売上総利益率は前期より1.3ポイント上昇して51.3%となり、販売費及び一般管理費は前期比8.8%増だった。
光通信関連の需要と、装置ごとの違い
会社は、個別売上高の拡大について、AIデータセンター向け光通信関連を中心に、化合物半導体分野で旺盛な設備投資需要があったと説明している。エッチング装置では、半導体レーザーの加工、シリコン半導体の欠陥解析、高周波フィルターの加工などの用途で販売があったとしている。
品目別では、薄膜を微細加工するエッチング装置の個別売上高が前期比27.3%増の7,004百万円となった。一方、薄膜を形成するCVD装置の個別売上高は20.0%減の1,440百万円で、装置の種類によっても増減が分かれた。
受注残は年間売上を上回る規模に
2026年7月期の個別受注高は前期比88.2%増の17,133百万円。期末の個別受注残高は前期末比123.6%増の11,457百万円となり、同じ期の個別売上高10,800百万円を上回った。
同社の個別財務諸表では、装置の引渡しに係る売上を国内販売では出荷時、輸出販売では主に輸出通関時に計上する。装置の据付・立上げ・調整などに係る売上は顧客の技術検収時に計上するため、受注と売上計上は時点が異なる。
会社は、海外の特定地域や国内外の特定顧客から受注が集中すると、同社の個別売上高が期ごとに大きく増減する可能性があると説明している。特定地域・顧客の設備投資が低迷して装置需要が減少するリスクも挙げている。
- 拡大した個別受注残は、その後の出荷・技術検収を通じて、どの時期に個別売上高へ反映されるか。新たな受注の動きと併せて確かめたい。
原本の参照箇所を確認する
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- EDINET原本 PDF 16ページ
- EDINET原本 PDF 48ページ
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今回の開示を確認した後は、会社全体の情報や、提出書類の一覧へ進めます。