KeePer技研、個別純利益は倍増、個別営業利益は減少 株式売却益と成長投資を読む
KeePer技研の2026年6月期は、個別売上高が前期比12.4%増えた一方、個別営業利益は2.6%減った。個別純利益は101.1%増と大きく伸びたが、ソフト99コーポレーション株式の売却による特別利益を含む決算だ。同社はその利益を元手に成長投資を実行したと説明しており、株式売却と事業の収益を分けて読む必要がある。
製品販売と店舗運営を手がける会社
KeePer技研は、自動車のコーティング用ケミカル製品や道具・機器を開発・製造・販売する事業と、一般のカー・ユーザー向けにコーティングなどを提供する「KeePer LABO」の店舗運営事業を手がける。
同社は連結財務諸表を作成しておらず、この記事で扱う決算数値は個別決算のものだ。
個別純利益の倍増を、営業段階の利益と分けて読む
2026年6月期の個別売上高は前期比12.4%増の25,959百万円となった。個別営業利益は同2.6%減の6,914百万円、個別経常利益は同2.8%減の6,930百万円だった。
個別純利益は前期比101.1%増の9,830百万円となった。個別決算で計上したソフト99コーポレーション株式の売却に伴う特別利益は6,762百万円であり、純利益の増加率だけでは営業段階の収益の変化を捉えられない。
会社は、個別決算で計上した株式売却益を元手に1,093百万円の成長投資を実行したと説明する。その成長投資費用がなかった場合の個別営業利益は8,007百万円、前期比12.8%増になるとしている。これは費用を除いた会社の試算であり、実際の個別営業利益6,914百万円とは区別する必要がある。
個別セグメントの利益は、LABOと製品事業で逆方向
- 2026年6月期の個別セグメントでは、キーパーLABO運営事業の売上高は前期比10.5%増の14,028百万円、営業利益は同20.2%減の2,170百万円となった。
- 同じ2026年6月期の個別セグメントで、キーパー製品等関連事業の売上高は前期比14.7%増の11,931百万円、営業利益は同8.2%増の4,744百万円となった。
会社は、個別セグメントのキーパー製品等関連事業で営業利益の伸びが売上高の伸びを下回った主な要因として、「ダイヤⅡキーパー」の認知拡大に向けたテレビCMなどの広告宣伝投資を挙げている。
次に追うのは投資費用と個別営業利益の実績
- 次の開示では、成長投資費用の規模と個別営業利益の実績がどう変わるか。
- 個別セグメントのキーパーLABO運営事業では、売上高と営業利益の動きがどう変わるか。
今回の個別決算は、株式売却益を含む純利益の倍増と、成長投資費用を計上した営業減益が同時に起きた。次に確かめたいのは、投資費用を除いた試算だけでなく、個別営業利益の実績と事業別の利益の動きだ。
原本の参照箇所を確認する
- EDINET原本 PDF 3ページ
- EDINET原本 PDF 18ページ
- EDINET原本 PDF 20ページ
- EDINET原本 PDF 21ページ
- EDINET原本 PDF 24ページ
- EDINET原本 PDF 81ページ
報告書の基本情報
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今回の開示を確認した後は、会社全体の情報や、提出書類の一覧へ進めます。