モロゾフ、連結営業利益88.0%減 焼菓子好調でも原材料高・工場費用が重荷
モロゾフの2026年2~7月期は、連結売上高が前年同期比1.0%増の16,355百万円となる一方、連結営業利益は前年同期の424百万円から50百万円へ減った。会社は焼菓子の好調を説明する一方、カカオやナッツの仕入価格上昇、工場の改修・稼働に伴う費用が利益に大きく影響したとしている。増収の中身と費用負担の両方を読む必要がある半期だ。
原材料高に工場関連費用が重なる
2026年2~7月期の連結営業利益は50百万円で前年同期比88.0%減となった。連結の親会社株主に帰属する中間純利益は59百万円で同78.3%減だった。
会社は当中間期の連結損益について、店舗運営の省力化や工場の自動化、一部商品の価格改定・設計変更による原価低減に取り組んだと説明している。それでも、カカオやナッツを中心とする原材料高、西神第2工場の改修と新船橋工場の稼働による減価償却費や設備移設費が大きく影響したとしている。
増収には春節売上の計上時期も影響
会社によれば、グループの焼菓子はレギュラー商品と新ブランド商品がともに好調だった。ただし、バレンタイン商戦が前期の1月に前倒しされる傾向や、中元などの夏商戦の低調さがあり、国内売上はほぼ前年同期並みとなった。香港子会社では前年同期に計上されなかった春節の売上が当中間期に計上され、連結増収に寄与した。
当中間期の連結セグメント別売上高は、洋菓子製造販売事業が前年同期比0.8%増の15,309百万円、喫茶・レストラン事業が同4.4%増の1,045百万円となった。
連結セグメントの洋菓子製造販売事業では、会社はガレット専門店「太陽のガレット」の出店や、「ファヤージュ」「オデット」などの主力焼菓子の好調を挙げた。洋生菓子でも、記念商品の「95thクリームカスタードプリン」や期間限定商品が売上に貢献したと説明している。
資金の動きも確認する
当中間期の連結営業CFは3,901百万円の収入で、前年同期の3,471百万円の収入を上回った。連結投資CFは2,797百万円の支出となり、前年同期の1,549百万円の支出から増えた。
会社は当中間期の連結営業CFについて、売上債権の減少、減価償却費の計上、仕入債務の増加、棚卸資産の増加などを要因として挙げている。連結投資CFの支出は、有形・無形固定資産の取得などによるものと説明している。
次に追うのは費用負担と売上の中身
- 次の開示では、グループの価格改定や原価低減の効果と、原材料・工場関連費用の負担がそれぞれどう変わるか。
- グループの焼菓子の好調と国内の季節商戦は、次の売上にどう表れるか。
当中間期の連結減益について、会社は原材料高と工場関連費用を挙げているが、費用ごとの寄与額は示していない。減益をすべて一時的な負担とは扱えない。
原本の参照箇所を確認する
- EDINET原本 PDF 3ページ
- EDINET原本 PDF 4ページ
- EDINET原本 PDF 15ページ