最初に開く場所を決める――EDINET・TDnet・企業IR
この回を終えると、知りたいことに合う入口を選び、このサイトからソフトバンクグループのEDINET原本を開いて、目的の数字を1つ探せる。入口を先に選ぶと、資料の多さに迷いにくい。
この回でいちばん伝えたいこと
知りたいことを先に決めれば、速報はTDnet、法定原本はEDINET、会社の説明は企業IRから探し始められる。
はじめて読む人へ
先に、この言葉だけ
- EDINET
- 有価証券報告書など、正式に提出された書類の原本を読む場所。
- TDnet
- 上場会社の決算発表や重要情報を確認する場所。
- 企業IR
- 決算説明資料や統合報告書など、会社が投資家向けに載せる資料の場所。
- 有価証券報告書(有報)
- 対象期間、財務諸表、注記、リスクなどを確認できる法定書類。
- 連結
- 数字の対象範囲を見分けるための表示。今回の原本では「連結経営指標等」と書かれている。
- docID
- 今回の原本を見分ける文字列。対象書類のdocIDはS100YGH5となる。

この回を終えるとできること
知りたいことに合わせて確認の入口を選び、必要な原本を開ける。
- 何を知りたいかを一言にしてから、最初の入口を選ぶ
- 法定原本を確かめるときは、EDINETで書類名、対象期間、提出日を見る
- 数字は、項目名、期間、単位、連結・個別の範囲を一緒に読む
まず、知りたいことを一言にする
3つの入口は競争相手ではない。次の表で最初の入口を決める。別の資料が必要になったら、そこから移る。
TDnet
上場会社の最新情報を追う入口
最新の決算発表や重要情報を知りたい
EDINET
正式に提出された法定原本を読む入口
財務諸表、注記、リスクなどを詳しく確かめたい
企業IR
会社の説明から理解を深める入口
事業の全体像や、会社が重視する点を知りたい
| 知りたいこと | 最初の入口 | 次に確認する場所 |
|---|---|---|
| 最新決算が発表されたか | TDnet | 企業IRの決算資料へ進む |
| 財務諸表、注記、リスクを詳しく読みたい | EDINET | 企業IRの説明資料へ進む |
| 経営者が何を重視しているか | 企業IR | EDINET原本で数字と対象範囲を確かめる |
| 戦略や非財務情報をまとめて知りたい | 企業IR | EDINET原本で数字と対象範囲を確かめる |
| 企業買収などの重要事象を追いたい | TDnet | 該当する場合はEDINETの臨時報告書などへ進む |
実例で見る
SBGの第46期有報を、自分で開いて確かめる
今回は法定原本を探すので、入口はEDINETとなる。対象はソフトバンクグループ株式会社の有価証券報告書S100YGH5だ。SBGは同社の短い呼び名、有報は有価証券報告書の略となる。
- TDnet
2026年3月期 決算短信
その日の決算と業績見通しを確認する。
- 企業IR
2026年3月期 決算説明会
同日の説明資料と動画で、会社が重視した変化を確認する。
- EDINET
有価証券報告書を提出
対象期間、財務諸表、注記、リスクなどを法定原本で確認する。
- 企業IR
ソフトバンクグループレポート2026
戦略や非財務情報の説明を確認する。
このサイトからEDINET原本を開く4段階
会社と書類を照合してから原本を開く。表紙を確かめ、PDF内検索で目的の行へ移る。
- 1このサイトの企業検索
「ソフトバンクグループ株式会社」を探す。証券コード9984、EDINETコードE02778を照合する。
- 2同社の提出一覧
書類名が有価証券報告書、docIDがS100YGH5、提出日が2026年6月22日の行を選ぶ。
- 3EDINET原本PDFの表紙(1/315ページ)
第46期、事業年度が2025年4月1日から2026年3月31日まで、提出日が2026年6月22日であることを確かめる。
- 4原本PDF内の検索
「7,798,650」を検索し、3/315ページの「主要な経営指標等の推移」へ移る。
原本を開かないと解けない1問
原本で1問。数字の『名札』をそろえる
操作:原本で5分。PDFの表紙を開き、書類名、事業年度、提出日を確かめる。次にPDF内検索へ「7,798,650」と入力する。
問題:7,798,650は、どの期間の何の数字か。単位と、連結・個別のどちらかも答えよう。
ヒント:3/315ページの「主要な経営指標等の推移」を見る。「(1)連結経営指標等」の見出し、右端の期間、左端の項目名と単位を一緒に読む。
答えを確認する
7,798,650は、2025年4月1日から2026年3月31日までの連結売上高で、単位は百万円となる。
取り違えを防ぐ3つの確認
別の会社でも使う確認順
- 知りたいことを一言にする。最新情報、法定原本、会社の説明のどれかを決める
- 最初の入口を選ぶ。TDnet、EDINET、企業IRのどこから始めるか決める
- 会社名とコードを照合する。似た名前の会社や別の書類との取り違えを防ぐ
- 書類名、対象期間、提出・公表日を確かめる
- 数字を見るときは、項目名、期間、単位、連結・個別の範囲をそろえる
この記事で確認した資料
- 金融庁|EDINETについてEDINETの目的と対象書類
- 金融庁|取引所開示と法定開示1ページ
- 日本取引所グループ|適時開示制度の概要適時開示制度の概要
- ソフトバンクグループ|IRカレンダー2026年5月13日・6月22日・7月27日
- 日本取引所グループ|ソフトバンクグループ 2026年3月期 決算短信2026年5月13日
- ソフトバンクグループ|2026年3月期 決算説明会2026年5月13日
- ソフトバンクグループ|ソフトバンクグループレポート 20262026年7月27日発行
- EDINET|ソフトバンクグループ 有価証券報告書PDF 1・3ページ
まとめ
3つの入口は、知りたいことによって使い分ける。
法定原本を読むときは、EDINETで書類名、対象期間、提出日を先に確かめる。
別会社でも、目的、入口、会社、書類、数字の条件という順で確認できる。