ローツェ、連結営業利益42.4%増でも営業CFは減少 訴訟和解金の支払いが重なる
ローツェの2026年3〜8月期は、連結売上高が前年同期比21.5%増、連結営業利益が同42.4%増となった。一方、営業活動で得た連結キャッシュ・フロー(営業CF)は前年同期を下回った。この違いを読む鍵は、訴訟和解に伴う当期の損失計上額と、実際の支払額の違いにある。
半導体関連の増収増益に、為替の影響も加わる
2026年3〜8月期の連結売上高は前年同期比21.5%増の79,733百万円、連結営業利益は同42.4%増の23,096百万円となった。
連結セグメントの半導体・FPD関連装置事業は、売上高が前年同期比21.6%増の79,357百万円、セグメント利益が同43.0%増の23,969百万円となった。
会社は、データセンター市場の急成長により半導体製造設備への投資が積極的に行われたと説明している。また、連結経常利益には為替の影響もあったとしている。
連結経常利益は前年同期比68.4%増の24,538百万円だった。連結損益計算書では、前年同期に為替差損2,368百万円を計上したのに対し、当中間期は為替差益1,589百万円を計上している。
連結の親会社株主に帰属する中間純利益は、前年同期比45.7%増の15,839百万円となった。
和解金は、当期の損失より支払いが大きい
当中間期の連結営業CFは8,730百万円の収入で、前年同期の12,868百万円の収入を下回った。
当中間期の連結キャッシュ・フロー計算書では、訴訟和解金の支払いが9,587百万円の資金減少要因となった。棚卸資産の増加も4,096百万円、売上債権の増加も3,331百万円の資金減少要因となっている。
ローツェと米国子会社の製品を巡る米国特許権の訴訟について、2026年8月3日付で和解契約を締結した。
当中間期の連結損益計算書に計上した訴訟和解金の特別損失は2,158百万円だった。
会社は、2026年2月期に訴訟損失引当金を計上しており、和解成立に伴って引当金と支払額との差額を当中間期の連結特別損失に計上したと説明している。また、この和解により当該訴訟は終局的に解決され、今後の事業活動への影響はないとしている。和解内容は秘密保持義務により非公表だ。
次に確かめたい在庫と売上債権の動き
次の開示では、グループの在庫と売上債権の増減が、連結営業CFにどう表れるかを確認したい。
今回の連結決算では、営業利益の増加と、和解金支払いなどによる営業CFの減少が同時に起きた。利益の伸びを押さえたうえで、資金面では和解金と在庫・売上債権の動きを分けて読むことが要点となる。
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